ホーチミンシティ
1998年4月
１９９８年４月にホーチミンシティへを訪れた。旧サイゴン、南ベトナムの首都だ。羽田から関西空港を経由してタンソンニャットへ、この空港の名前はベトナム戦争当時からよく報道に出ていたことから記憶に残っている。当時そのことを理解できるほどの年齢ではなかったがどこか頭の片隅に残っていたのだろう、その響は直ぐに蘇った。
１９９８年２月に初めてハノイへ出張した。よってこれでベトナムは２回目ということになるが、北と南では活力というのか趣が異なるなーというのがホーチミンシティの第一印象だった。
ベトナム戦争当時のことはほとんど覚えていないが、報道写真などで紹介されているサイゴン陥落のシーン（北ベトナムの戦車が南ベトナム政府のフェンスを乗り越える場面）の元南ベトナム政府ビルの現物にお目にかかったときは臨場感があった。（写真は捜索中）
旧サイゴン、ホーチミンシティ
町の中心がベンタイン市場がある辺り、フランス時代の広々とした通りや西洋式の建物とアジアであるベトナム人の暮らしが混在している。近年建てられた高層建築は街の活力を象徴しているかのように威風堂々とし鎮座している。仏植民地時代に建設された建築は、公共建築やホテルなどよく維持管理され当時の面影を留め、ホーチミンシティ、いや旧サイゴンの歴史的な価値を復権している。
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街の活気は歩道の上まで生活空間へ取り入れ、あちこちで生活感がでている。あるところではスゲ傘をかぶった女性がランチをとっている。その横では、アオザイを着た女学生が自転車で通り過ぎ、また、荷物をたくさん積んだバイクが縦横無尽に走り回る。とにかく活気に溢れている。
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街の外れに地方都市へのバスターミナルがあり、仕事のため視察した。その入り口では二輪車を改造して、前に客を乗せるように二輪にした三輪の乗り物がいた。こんな乗り物は改造の賜物なのだが、自転車を改造した同じく三輪のサムローというというのがハノイにあったが、こちらはそのオートサムローとでも言うのだろうか、やや進んでいるなーなどと感心した。
スーパーカブ全盛
ハノイではまだまだ自転車も多かったがホーチミンシティではバイクの数がハノイの倍くらいのシェアではないかと感じた。そのうちハノイもこうなるのだろうから、ホーチミンシティをよく研究しておくことはハノイの交通を考える上で参考になるだろうと自分自身で納得しながら物凄いバイクの数に圧倒され続けた。
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ベトナム乗り
ホーチミンシティを車で視察していると、バイクの乗り方にも活気が見られた。家族に一台のバイクが普及しつつあるのだろう、一家で乗っているのにはいささか目を見張った。危なくないのだろうかと思うのだが、自転車程度のノロノロ速度だから落ちても怪我はしないと思う。
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ベトナムフルーツ
ホテルで出されたフルーツバスケット、右端の見慣れない赤いフルーツがドラゴンフルーツ、果肉は白く黒ゴマのような種がさっぱりとして美味な味。ホーチミンシティの一品と思っていたら、ベトナム各地や他のインドシナ諸国にあるとのこと。
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